空走期間(thinking distance)
+ 制御時間(braking distance)
----------------------------
停止距離(Stopping distance)
空走距離 = 速度/3600 × 0.75
制御距離 = 速度^2 / (2×9.8×摩擦係数)
摩擦係数(see 江守一郎「自動車事故工学」 p.45, Stopping Distance Cal)
路面・タイヤの状態 | 摩擦係数 |
乾燥アスファルト・コンクリート &タイヤ◎ | 0.8 |
乾燥アスファルト・コンクリート &タイヤ○ | 0.7 |
乾燥アスファルト・コンクリート &タイヤ△ | 0.6 |
濡れたコンクリート | 0.5 |
濡れたアスファルト | 0.45-0.6 |
砂利道路 | 0.55 |
乾いた非舗装道路 | 0.65 |
濡れた非舗装道路 | 0.4-0.5 |
固くなった雪 | 0.15 |
氷 | 0.07 |
空走時間:(高木典雄「自動車による業務上(重)過失致傷事件における過失の認定について」司法研究報告書21-2, p289)
- 反射時間(preception time):0.4-0.5s(脇見運転+0.4-1,飲酒+0.1-0.2)
- 踏替時間(human reaction time):0.2s
- 踏込時間(vehicle reaction time):0.07s(乗用車),0.1s(バス,トラック)
制御時間:
- 過渡時間:0.1s(乗用車),0.3s(バス,トラック)
- 主制動時間:
時速60km/h (=16.7m/s)の場合:
16.7 x 0.75 + (16.7)^2 / (2 x 9.8 x 0.7) = 32.7 mの停止距離になる
危険を感じ,ブレーキが必要と判断した時点から,ブレーキペダルを踏み込んでブレーキが効き始める時点までの反応時間(空走時間)は通常人の平均的な反応時間は約0.75秒.
see also:
林洋「自動車事故鑑定学入門」
Jスタナードベーカー
松野う正徳外訳「自動車事故解析の方法」
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