Tuesday, December 19, 2006

Nautilus

Nautilusは、ファイルやシステムの管理、Webブラウザなどの機能を持ったGNOME用のデスクトップ環境で、Windowsのエクスプローラと同じような位置付けとなる高機能なソフトウェアだ。Red Hat Linux 7.2やTurbolinux 7 WorkstationのGNOMEでは、デフォルトでNautilusが使われる。しかし、Nautilusを使用するとGUIの動作が遅くなってしまうので、低速なCPUを搭載したPCで使うのはかなり苦しい。そのような場合は、Nautilusを無効にするといい。
しかしNautilusを無効にすると画面が寂しい感じがする。

Nautilusを無効にするには、Nautilusの[設定]メニューにある[編集設定]をクリックする。すると、[設定]ダイアログボックスが表示されるので、画面左のボックスの[ウィンドウ&デスクトップ]をクリックする。画面右にデスクトップの設定などを行うための項目が表示されたら、[デスクトップ描画にNautilusを使用]というチェックボックスをオフにする。

[OK]ボタンをクリックしたら、Nautilusのウィンドウを閉じてさらにGNOMEを終了する。その際、[本当にログアウトしますか?]の画面で[現在の設定を保存]をオンにして、[はい]ボタンをクリックする。

 bashの画面が表示されたら、Nautilusの設定が保存されているディレクトリを削除するか、名前を変更しておく。Nautilusをまた使う可能性がある場合は、名前を変更する方がいいだろう。ちなみに、Nautilusの設定ディレクトリは.gnome-desktopだ。ここでは、便宜的に.gnome-desktop-nautilusにしておく。

$ mv .gnome-desktop .gnome-desktop-nautilus

 削除する場合は、以下のコマンドを実行する。

$ rm -rf .gnome-desktop-nautilus

 startxコマンドでX Window Systemを起動すると、以下の画面のようにデスクトップには何も表示されない。

このままgmcを使い続けるときは、GNOMEを終了する際に[本当にログアウトしますか?]の画面で[現在の設定を保存]をオンにして、[はい]ボタンをクリックすればいい。なお、gmcを実行した後のGNOMEターミナルは、[Ctrl]+[C]キーを押してgmcコマンドを中断させて構わない。中断させても、デスクトップ上の各種アイコンは表示されたままになる。

 gmcに変更したデスクトップをNautilusに戻すこともできる。方法はNautilusを有効にするにはを参照。

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